指 ロッキング 手術

指先というのは常にケガの危険と隣り合わせです。スライサーで指の皮を落としたり、ドアに挟んだり、ナイフで切ったり・・・これらのケガのかなりのパーセントが適切な傷の保護による保存的治療で治ります。 指には、屈筋腱(指を曲げる腱)を包んでいる腱鞘というトンネルのような組織があります。このうち指の付け根に最も近いところにある腱鞘が、相対的に狭くなって腱を圧迫します。その結果腱に腫れが起こり、その腫れた腱が狭くなった腱鞘を通過するときに抵抗が生じて指の曲げ伸ばしがしづらくなる病気です。その時力を入れて無理に指を動かそうとすると、クキッと動くことからばね指と名付けられました。一般に,朝に症状が強く,昼は軽快し夕方また悪くなることが多いようです。治療は、ステロイドの注射が有効なことがありますが再発も多く、根本的には手術により、狭くなった腱鞘を切って広げることをおすすめします。通常手術で症状は軽快しますが、指の曲がりや痛みが遷延し、後療法が必要になることもあります。丁度白鳥の首のように,指の最も先の関節が曲がり、先から2番目の関節が過剰に伸びた状態を指します。リウマチなどでも起こりますし,放置されたマレット指でも起こります。矯正の難しい変形で,症状に応じていろいろな手術方法があります。スキーヤー母指ともいわれ、親指の先から2番目の関節が、スキー中に転倒した場合などにストックによって外側に強制的に曲げられたときに、靭帯に損傷が起こって生じます。損傷の程度は、指を横に曲げてみて判定し、軽度の場合は保存的治療法を選択し、過度に横に曲がってしまう場合は手術によって切れた靭帯を再建します。 母指mp関節ロッキングの症例. 手外科という名前は聞き慣れない方も多いと思いますが、その名の通り、手の外科つまり「手の疾患に対して主に外科的な方法によって治療を行う科」と考えていただいたら良いと思います。皆様は既にどのような疾患の場合に整形外科を受診すれば良いかという事は十分ご存知かと思いますが、その中でも特に上肢に起こった病気が一般的な手外科の守備範囲と考えていただければ良いと思います。その専門学会として「日本手外科学会」があり、整形外科医と形成外科医によって構成され、「手外科専門医」を認定しています。形成外科医と整形外科医がいるということは、同じ手外科専門医でも得意とする分野には多少の違いが有という事になります。形成外科医である私の場合は、肩や肘の関節は専門外です。また関節鏡が必要な手関節疾患も治療が出来ません。一方、重症外傷による手の機能の再建を長年にわたり行ってまいりました関係で、手首より先の特に腱や血管そして神経の手術を専門としてまいりました。このような経緯と、当クリニックが局所の麻酔で行える日帰り手術にのみ対応している関係から、私が治療できる疾患は手外科領域でもさらに限られてまいります。それらをお示しいたしますのでご参考になさってください。腱鞘炎の診断には、問診・触診の他に超音波エコーによる検査も行っております。治療は腱鞘内へのステロイド注射を第一選択としておりますが、その効果は人によります。一回の注射ですっかり良くなってしまう方から、痛みやバネ現象が残ってしまう方まで様々です。また、すっかり良くなったと思われる方でも、数ヶ月後に再発する事も稀では有りません。このステロイド注射はあまり何度も出来ませんのであまり再発を繰り返すようでしたら手術が考慮されます。ただし手術をしても100%の方が良くなる訳ではなく、痛みなどの症状が残ってしまう事も有ります。絞扼性神経障害とは神経が圧迫されて起こる症状を指します。手には主に3本の太い神経が分布しています。これらの神経が、解剖学的に圧迫を受けやすい部分で圧迫される事により、それぞれの神経が支配している領域に一致してしびれが起こります。また、これらの神経は同時に手指の運動にも関わっています。そのためしびれだけではなくて指の運動の障害も起こります。当院では骨折や脱臼の治療も行っております。ただし、骨折の場合は指に限局したものを対象にしており、手首の骨折は大学病院か一般の総合病院にお願いしております。指末節の伸筋腱損傷以外の腱損傷の治療の基本は、切れた腱を縫合する事です。ただし、これだけでは済まないのが腱損傷の難しい所です。腱を縫ったまま1ヶ月も固定をしておけば切れた部分は治ります。しかし同時に周りの組織と癒着を起こしてしまい結果として指は動かなくなってしまいます。現在ではこれらの弊害を避けるために術後の早期から、コントロールされた方法で少しずつ動かす事によって癒着を避ける方法が行われる事が多いです。デュプイトラン拘縮とは手の平の皮膚の一部が固く突っ張ったようになり、進行に伴ってだんだんと指が曲がり伸びなくなる病気で、中年以上の男性に多く見られます。指の曲がりが起こり始めたときに時機を逃さずに的確な治療をしないと、病状が進行し曲がりが高度になります。その段階でも治療を行わないで放置しますと関節の拘縮を起こし、たとえ手術をしても指の曲がりが残ってしまいます。当院では骨の変形が強い重症例に対してLRTI(靱帯再建と腱球挿入法)による治療を行っています。指や手に出来る良性腫瘍として代表的な物はガングリオンでしょう。その他に腱巨細胞腫と言われる腫瘍も比較的多く見られます。このほかに神経から発生する腫瘍なども有りますが、何れ治療方法は手術によらねばなりません。手術によって摘出した後に摘出した腫瘍を病理検査に出して診断を確定します。カッターで指を切ったり、手の平をガラスで指した後などに、指先の感覚が鈍いという症状が有れば神経の損傷を疑う必要が有ります。もし神経が切れていた場合自然治癒は望めませんので、マイクルサージャリーによって神経縫合術を行わねばなりません。

人差し指から小指の中では、主に指先から2番目の関節が受傷しやすく、指を横に曲げる外力により起こります。側方動揺性と言って、横方向の力で関節がグニャっと曲がってしまう場合は手術適応があります。手術は切れてしまった靭帯を再建します。


私の怪我の場合、力を入れても指先の第一関節が全く曲がらない状態でした。 また神経も損傷してしまっていたため、痺れや違和感が酷かったです。 特に中指側の側面を深く切ってしまったため、人差し指でも中指側が特に� いわゆる突き指の重症な場合で、指の一番先の関節を自分でのばす事が出来なくなります。これは、指の最も先の骨をのばす腱が切れた事によって起こり、腱だけが切れた場合と、骨折によって腱と骨が一塊としてはなれてしまった場合の二通りがあります。治療は手術による場合と副木を用いる方法の二通りがあります。見かけはそれほどの重傷ではないのですが、完全に治す事はとても難しい損傷です。

外側趾(母趾以外の指、2-5指)の手術. いわゆるイボですが、タコと間違われる事があります。爪の周りにも出来やすく、爪を噛む習慣なども関係していると思われます。冷凍凝固や電気凝固法によって治療します。手首の親指と小指の高まりの間にある靭帯と、骨との間で出来たトンネルを手根管といいます。この手根管には指を曲げる腱や神経が通っていますが、トンネルの容積が相対的に小さくなる事によって神経が圧迫されて症状が出現します。主な症状は指のしびれや、夜間の痛み等であり、痛みは肘や腕の痛みを伴う事もあります。症状が進むと親指の付け根の筋肉が痩せてきて指でものをつまむ動作がぎこちなくなります。症状が強くない場合はスプリントと呼ばれる添え木を用いての夜間の安静や、神経滑走運動などの保存療法が行われますが、夜間の痛みが強い場合や、筋肉の痩せが出ましたら早めに手術を考えた方がよいと思います。また、局所のステロイド注射も症状を軽減させる効果があります。手関節の小指側にあり、手首を伸ばすときに作用する尺側手根伸筋という筋肉から伸びる腱を包む靭帯に炎症が起こる事が原因です。その部分に圧痛があり、手のひらを上に向けて、手首を曲げると痛みが増強します。手関節のスプリントとなど保存治療を行いますが、治りにくい疾患でもあり,場合によっては手術を選択します。ものを強く握った後に、突然指先から数えて3番目の関節が伸びなくなってしまった状態を指します。靭帯が関節の骨の解剖学的な出っ張りに引っかかる事によって起こります。特殊な方法で整復を行いますが、整復が不可能な症例では手術によって戻します。
手術する足の指の本数は変形の程度によって異なります。1本だけという患者さんもいれば4本すべてという患者さんもいます。 1. 爪の表面のスジ状の変形やそれに伴う先端の欠けなどで始まり、次第に爪全体に変形が及びます。乾癬と呼ばれる皮膚の疾患が爪に生じたものです。扁平苔癬という病気でも似たような変形が生じます。ヘルペスウイルスが指に感染して起こります。口の中をいじる仕事に多いと言われています。抗ウイルス剤を使います。手首の関節の背側・親指側で、関節よりやや肘よりの部分に、手首の曲げ伸ばしをしたときにグツグツと音がする疾患です。「そらで」ともいわれ手首の使い過ぎによる炎症が原因です。安静と、場合によってはステロイドの注入で治療します。親指が手の甲側に曲げられたときに起こります。放置しておくと、ペットボトルのキャップをねじるときなどに痛みを生じます。症状に応じて手術を考慮します。 手の関節の甲側あるいは手首の内側に発生する事が多く、皮膚に癒着せずに表面がツルッとした印象の腫瘍です。押してみるとやや弾力性があり、関節の動きによって目立ったり目立たなかったりします。痛みはあることもないこともあます。その実態は風船のような構造にヌルっとした関節液が含まれたものであり、関節包と言う関節を包む膜構造から発生しています。注射で中身を抜くと透明で黄色っぽい液体が出てきて腫瘍はペタンコになりますがまた再発します。根治手術は風船構造を関節包まで追求し関節包の一部をつけたまま風船を取り出します。丁寧な手技が必要とされる手術です。