フランシス ハ オマージュ

■評価:★★☆☆☆2「夢を持つ女性に向けた青春ドラマ」率直に言うと、世界観についていけなかった。グレタ・ガーウィグ扮するフランシスはノリが軽く、とにかく明るい。第一に会話についていけなかった。内容も、長編映画にするほどのものは思えない。ダンサーとしての大役を与えられたが、落とされる、みたいなもっと大きな波があった方が観客としては没入しやすい。モノクロの理由は、私はあまり明るくないのだがヌーベルバーグへのオマージュとのこと。そういった低予算でエネルギー溢れる映画にしたくてこの映画は作られたのだろう。他に気になったところは、主人公はやるべきことを特にしていないのに、ストーリーが進展していく点。素晴らしかったポイントはキャラクターだ。さらに映画の設定同様、彼女自身も故郷のサクラメント(アメリカの田舎町)から都会に出てきた経緯を持つ。彼女の友人役の女性ソフィも良かった。あなたはこの映画に興味を持っただろうか。余談だが、監督とグレタ・ガーウィグはリアルな夫婦である。■監督:ノア・バームバック U-NEXT: フランシス・ハの裏ジャンルである【人生の節目】に分類される映画。『ブルージャスミン』★★★★☆4ケイト・ブランシェットが演じるジャスミンはこの上なく痛い女。U-NEXT:-

2020 All Rights Reserved. Copyright© フランシス・ハ の感想wowowでやってたを観そびれて、dvdを借りてきて鑑賞。妙に評判のいい映画という印象。デビッドボウイの曲を使ってるというのも自然に耳に… フランシス・ハ [DVD] グレタ・ガーウィグ (出演), ミッキー・サムナー (出演), ノア・バームバック (監督) & 形式: DVD. フランシス・ハと関連性の高いおすすめ映画.

2014年9月12日 19:20 この映画の中で、かつての映画音楽が使われている。パンフレットに次の作品が紹介されていた。フランソワ・トリュフォー監督『私のように美しい娘』『大人は判ってくれない』『家庭』、フィリップ・ド・ブロカ監督『まぼろしの市街戦』、レオス・カラックス監督『汚れた血』、ジュールズ・ダッシン監督『夜明けの約束』私が観ているのは『大人は判ってくれない』で、その中の音楽がどんなだったかなんて記憶にない。『汚れた血』の中で使われた、デヴィット・ボウイの「モダン・ラブ」をバックにフランシスは走り出す。ここの場面も見ものだが、音楽がなんであるかなど聞き分けてはいない。ただ、フランシスの気持ちと合っているということだけである。デヴィット・ボウイは音楽より、映画『戦場のメリークリスマス』と夭折したアメリカの画家『バスキア』のアンディ・ウォーホール役のほうが印象的である。監督のノア・バームバックには、<ヌーヴェルヴァーグへのオマージュ>が、色濃く反映したようだ。映像としても、フランシスがパリで逢おうと思った友人とも逢うことが出来ず、セーヌ河畔を歩く姿は、モノクロのためヌーヴェルヴァーグの味がある。その淋しさが、いつものフランシスとは違う哀愁があり、少し大人の雰囲気がある。ニューヨークとパリの違いでもある。この雰囲気が、ニートのフランシスに、「良いではないか。パリの夜を独り占めしたと思えば。」と言いたくなる。たとえお金がなく美味しい物が口に入らなかったとしても、ライトに浮かび上がる奈良の興福寺の夜の五重塔を前にすると、ゴージャスな気分になる。人も少なくひとり占めと思う。少し外れにある三重塔のほうが形としては美しいが。その後、ニューヨークに戻りタクシーの中で、友人から「留守をしていたから今夜食事をしよう」のメッセージには笑ってしまう。いつものフランシスの世界が始まった。こういうところが、脚本の上手さである。セーヌ河畔と云えば、ここでタンゴを踊る『タンゴ・レッスン』を思い浮かべる。そうだ、録画があるはずだ。サリー・ポッター監督の『タンゴ・レッスン』とフランソワ・トリュフォー監督の『突然炎のごとく』を見直そう。やはり、観た映画もまめに録画しておいたほうがよさそうである。ノア・バームバック監督の『イカとクジラ』は、レンタルでありそうである。レンタルショップで見つける。この作品、何度か手にして見て戻している。賞も沢山取っていて優秀な作品と思うが観る気が起らなかったのである。この監督の映画であったのか。この際だから観ることにする。予想は当たった。俳優の演技が細かい。家族四人。両親は離婚する。出だしから、父派(長男)、母派(次男)と分かれているのがわかる。父と暮らす日と母と暮らす日が親権により半分に分けられている。次第に子供たちの精神の不安定さの揺れが激しくなっていく。結末の予想としては、二人の兄弟は自立していく方向が見える。この監督の場合、流れる音楽(複数の歌)と、住む場所が重要な役割をしていて、たとえば、日本でいえば、下町と山の手のような風景も感じ取らなければならないが、こちらはわからない。歌の歌詞も。そのため、上手い俳優の神経ばかりが伝わり疲れてしまう。ウィリアム・ボールドウィンのテニスコーチがそこを少し和らげてくれるが。父がジェフ・ダニエルズ。母がローラ・リニー。長男が、ジェシー・アイゼンバーグ。次男は新人で、この子がまたいいのだ。父の教え子にアンナ・パーキンスで『ピアノ・レッスン』の娘役を演じたあの方である。登場人物に対し色々なとらえ方のできる映画である。ただ、こういう状況の兄弟の心理をここまで繊細に表した映画は少ないかもしれない。<イカとクジラの争い>が作り物であるというところが、題名『イカとクジラ』のキーポイントなのであろう。フランシスのほうが転んでも血を流しバンドエイドですむ。『フランシス・ハ』。 ニューヨーク・ブルックリンで親友ソフィーとルームシェアをして、楽しい毎日を送る27歳の見習いモダンダンサー、フランシス。ダンサーとしてもなかなか芽が出ず、彼氏と別れて間もなく、ソフィーとの同居も解消となり、自分の居場所を探してニューヨーク中を転々とする。さらに、故郷サクラメントへ帰省、パリへ弾丸旅行、母校の寮でバイトと、あっちこっちへ行ったり来たり。友人たちが落ち着いている事に焦りを覚え…。 フランシス・ハの裏ジャンルである【人生の節目】に分類される映画。 『ブルージャスミン』★★★★☆4 実業家である夫・ハルのおかげでニューヨークでセレブ暮らしを謳歌していたジャスミン。 モダンダンサーを目指す女性と、彼女の奇妙な友人関係をモノクロの映像で描いたドラマ。モダンダンサーを目指し、親友・ソフィとルームシェアをしていたフランシス。しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になり…。主演はグレタ・ガーウィグ。 『イカとクジラ』のノア・バームバック監督が贈る最新作は、口コミで広がり異例の大ヒットとなった快作!