The HIATUS Insomnia 東京 グール
音楽文(オンガクブン) powered by rockinon.comは、音楽を愛する書き手と読み手が出会う投稿サイトです。更新は毎平日20時、月間賞の発表は毎月10日を予定しています。邦楽・洋楽ともに、批評、ライブレポート、エッセイ、コラムなど、熱い音楽文がいつでも読めます! the HIATUSの公式サイト。the HIATUSの最新情報、ライブ・メディア出演情報や、ディスコグラフィー、オリジナルグッズ情報などをご紹介いたします。 the HIATUSの公式サイト。the HIATUSの最新情報、ライブ・メディア出演情報や、ディスコグラフィー、オリジナルグッズ情報などをご紹介いたします。 最終日の1.1.1.1. DISC2 the HIATUSは細美がメンバーと一緒に曲作りをしたくてやっているバンドで、一人では作れないものが作れるので面白いと語っており、自分で最初のきっかけを生んだ曲がまったく違う形に着地するのも楽 … この節には当初は細美武士のソロ・プロジェクトとして始動し、デビュー当時の公式サイトでは「the HIATUSは音楽やアート、表現者たちのプロジェクト」と定義されており、レコーディング・アーティストとツアー・アーティストとしてそれぞれのバンドメンバーが掲載された他、イラストレーターの牧かほりやデザイナーのBALCOLONY.、映像ディレクターの松本空とライブが始まる前の直前SEはthe HIATUSは細美がメンバーと一緒に曲作りをしたくてやっているバンドで、一人では作れないものが作れるので面白いと語っており、自分で最初のきっかけを生んだ曲がまったく違う形に着地するのも楽しんでいる歌詞については、音を楽しむ作品を作ることに重きを置いているのであまりメッセージ性はない作品ごとに楽曲の系統が異なるのが特徴そもそもthe HIATUSは作品を生み出すという目的で集まったメンバーなので、最初はこのバンドで自分のすべてを表現しないといけないという思い込みもあって5人のメンバーが一番活きる形を探るということが3rdアルバムまで続いた1stアルバムでは楽曲のほとんどを細美が手掛けたが、2ndアルバム制作の後半から細美が1人では曲を書けなくなったため、それ以降はバンドメンバーと一緒にスタジオで曲を作るようになった詳細はthe HIATUS公式サイトを参照(ツアーメンバーとしての参加の予定はなかったがホールツアーにて共演が決定)。DISC1 the HIATUSの「Insomnia」歌詞ページです。作詞:Takeshi Hosomi,作曲:the HIATUS。(歌いだし)I wake up from a nightmare 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。 DISC2 the HIATUSのライブに足を運べば、必ずと言っても過言ではないほどセットリストに組み込まれているこの曲がある。その曲に、オーディエンスは雄叫びをあげ、腕を突き上げ、飛び跳ね、地面を揺らす。バンドとオーディエンスの絶唱が起こり、その光景はさながら、惑星が命を燃やす熱量と刹那のようなものを思わせる。私はその度に、狼狽する。足は根を張ったようにその場から微動だにしなくなる。口を噤んで、自分の腕で自分を支えるように肩を抱いて、ステージや周りから発せられる熱に打ち負かされないように踏ん張る。そうしなければ、何かに屈服しそうになる。自分の内側から、目に見えない何かに自分を食いつぶされそうになるのだ。『Insomnia』がリリースされたその日のことを、未だによく覚えている。“Save me”“助けて”、と何度も何度も繰り返されるその歌声。鳴らされる楽器たちの轟音に乗せた、悲痛で渇ききって痛々しい目も当てられないようなその歌声に、心の中の誰かがまるで呼応するように声にならない声を上げて泣いて、胸が引き裂かれるような苦しみに襲われた。わたしはすぐさま気が付いた。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――こんなにも生々しい感情を、なぜ細美武士は歌わなければならなかったんだろう。自分は誰?なんて自己存在への疑問も、他者が自分に対して抱く像を否定することも、普段私たちは触れてはならないものとして敬遠しているはずだ。シンプルで、それ故に言葉の芯がぶれることなく、向けられた矛先へと届いてしまう細美の歌声は、ただひたすらに美しいのだ。その歌声に乗せられた歌詞に、私は自分自身を投影してしまった。どんなライブ会場で、誰と、どう聴こうとも。私にとって『Insomnia』は、常に絶望的だった。ワンマンライブ、対バンライブ、フェス。時と場を変えようとも、それは変わらなかった。その理由は、5th ALUBM『Hands Of Gravity』のリリースツアー、Zepp Nagoyaでの公演で細美が漏らした言葉の中に隠れていた。ハイエイタスが始動して7年が経過し、より成熟し、バンドとオーディエンスとの絆の深さを改めて確信した自信と、手練れのメンバーが織りなす壮絶なカタルシスに皆が酔いしれたこの夜、細美はこう言った。「昔は泣いて泣いて苦しんだ曲もある。そう言って演奏された『Insomnia』に私は泣いた。そうだ。だけどこの『Insomnia』という曲は、細美武士が自身の闇を吐露して作り上げ、the HIATUSが命を懸けて演奏し、私たちオーディエンスが命を燃やす瞬間を与え続けるために鳴らされているのだ。だから私は、リリースから何年もの年月が流れようとも、この曲と向き合っては自分の中にある深い深い闇に身を沈めるのだ。 DISC1