Black Lives Matter 翻訳
あらためて   ここでは創設者のひとりである  もともとこのインタビューは『惑星を取り締まる(ポリシング・ザ・プラネット)』と題された、ネオリベラル政策のもとで起きている、世界的な「過剰人口」への抑圧強化と警察機構の肥大を分析した論集のなかに掲載された(Christina Heatherton , #BlackLivesMatter and Global Visions of Abolition : An Interview with Patrisse Cullors, in Camp, J, T. and C.Heatherton, 2016,  本書は、2014年、ミシガン州セントルイス郡ファーガソンで18歳のマイケル・ブラウンが警察に射殺された事件に端を発する反レイシズム運動のうねりのなかで編集された、それ自体重要な編著であり、「割れ窓理論」に集約される権力行使の図式がどのようにグローバルに拡大・浸透し、そして変形をみせているか、生々しく伝えている。  Covid-19パンデミックの渦中で起きた、黒人コミュニティでのアフリカ系青年への警官による殺害をきっかけに、再度巻き起こった警察暴力(ポリス・ブルタリティ)に対する大規模な抗議運動の流れは、ふたたび #BlackLivesMatter やそれを取り巻く新世代の運動、その作風、その要求に対する注目を惹きつけ、個別社会の課題との共通性を人びとに気づかせながら国際的連帯の機運をもたらしている。さらに重要なこととして、この惑星でいまなにが起きているのかという問いを世界の人びとに喚起させるきっかけとなっている。  このひとりの活動家のインタビューからは、課題を課題として引き受け、既存の制度すべてを根源から問い、変革への展望を手放さず、他者との遭遇に身を開き、そのなかでの困難や限界をみつめ、乗り越えていこうとする姿勢がみてとれる。  「廃絶主義(abolitionism)」について、少しふれておきたい。 abolitionismを辞書で調べると、大文字の表現としては奴隷制廃止運動としてあらわれる。小文字では「死刑や奴隷制度などの廃止論」である。abolitionないしabolitionismは、このような文脈では、奴隷制にかかわる制度の廃止の意味合いが強いが、その拡張した用法として、さまざまの制度にかんしても用いられる。 現代において、この用語はとくに、インタビューでも出てくる「監産複合体」(prison industrial complex、もちろん「軍産複合体」military-industrial complexの書き換えである)という鍵概念をもつ刑務所廃止運動のなかで現代的意味を帯び、さらに#BlackLivesMatter 世代が、以下のインタビューにみられるようなかたちで展開させている。 ここでは「廃絶論」「廃絶主義」と訳したが、近年、奴隷制といった語彙を冠せず、それ自体でさまざまな既存の諸制度の根本的廃絶といった文脈で、ひんぱんに使用されるこの語彙を、そのまま「廃止」「廃止主義」と日本語にすると、語感として弱い(そこに込められた廃止にむけた意志と特定の制度のない社会を展望するかまえが消えてしまう)ことをかんがみ、ここでは「廃絶」「廃絶主義」という日本語をあてている。  いずれにしても、訳者の理解の届かないところも多々ある。この訳文は、あくまでひとつの叩き台的試案である。ご指摘をお待ちしたい。 【追記】6月9日の本記事の公開後も訳者のFacebook等で有志から意見を募り、適宜訳文への修正を施してきた。また、6月15日には、以文社のツイッターへ鈴木みのり氏より  酒井隆史(社会思想史)市崎鈴夫(民衆史)  ※ 「再投資」とは、本インタビュー中でも説明されるように、社会資本を監視・処罰の強化ではなく、貧困と暴力に苦しむコミュニティに投資し直す意である。    そのような議論を重ねている人びとは、わたしたちのなかに多数いることはあきらかです。ですが、それは拡がりをみせてきませんでした。      このあたりについて、わたしたちの内部でも十分に差別を克服しているとは正直いえません。合衆国への内向はとても強力なものですし、またひじょうに過敏な反応を呼ぶところでもあります。でもそれによって、アメリカ黒人たちはみずからをひとつのグローバルな運動の一翼とみなすことがむずかしくなるのです。     このウェブサイトを継続して使用することにより、お客様は当社のCookieポリシーに従ってCookieを使用することに同意したものとみなされます。 Matterが動詞として使われる場合、日本語では「重要である」と訳される。しかし、より一般的な「重要」を指すimportantと何が違うのだろう。なぜBlack Lives are Importantとはならないのだろう。Matterには「誰か、何かに関係するから重要」というニュアンスがある。 その意味で、matterの重要性はimportantより主観的で、切迫感がある。Matterの主体を明確にするには前置詞のtoを用い、たとえばIt matters to meなどと言う(「それは私に関係があるから重要だ」)。Black Lives Matterの場合、後ろにTo UsやTo Americansが省略されていると考えるべきだろう。つまりBlack Livesはアメリカに住む我々全員と深く関わるから、大事だという意味合いである。ここまでBlack/Lives/Matterについて考えてきたが、「黒人」「命」「大事」は訳語としてはおおむね妥当だろう(たとえば「命」を「生活」としてしまえば、実際に殺された人びとを記憶にとどめるという意味合いが薄れてしまう)。とはいえ、どれもニュアンスを完璧に伝えているわけではない。最後に残されるのは、Black Lives Matterを単純に訳せば、「も」が入る余地はない。Black Lives Also Matterなどであれば別だが、「も」に相当する言葉はそもそも存在しない。だから、普通であれば「は」が正しい。日本の学校の英語テストで「も」と訳せば、減点対象にすらなるだろう。ただ、朝日新聞などが敢えて「は」を「も」としているのは、Black Lives Matterの運動を観察したうえで、そちらの方が正しいと判断したからだろう。翻訳は単に言葉を置きかえる作業ではなく、読み手が理解できるような文脈に言語を書き換える作業だ。「も」とするのは、日本の人びとにわかりやすくBlack Lives Matterを説明する解釈行為である。外食業界で一人勝ち、新星「焼肉きんぐ」の食べ放題が魅力的すぎるキーワードは「オーダーバイキング」佐世保「高1同級生惨殺」事件 すべて私のせいなのか……人生はある日突然、狂い出した 早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」13歳女優の官能シーンに批判殺到、上映中止に。女性監督が振り返るまるで「あいトリ」…問題の本質とはココイチの「客離れ」が止まらない、“値上げ”よりも致命的な原因大人気「ユニクロのマスク」を超える「凄いマスク」があった…!外食業界で一人勝ち、新星「焼肉きんぐ」の食べ放題が魅力的すぎるキーワードは「オーダーバイキング」習近平の暴挙が止まらない…尖閣侵入の「次」に起きるヤバすぎる事態このままでは、日本の漁船が危ない…ココイチの「客離れ」が止まらない、“値上げ”よりも致命的な原因強気の価格戦略も限界を迎えた「レズ風俗」にハマる女性が続出中…知られざる「新しい快楽」の秘密大人気「ユニクロのマスク」を超える「凄いマスク」があった…!習近平も青ざめる…中国の尖閣侵入に「日本のマジな怒り」を見せる方法脅威から目を背けている場合じゃない中国・習近平の大誤算…アメリカが「尖閣侵入」にマジで怒り始めた…!日本が今できること習近平の暴挙が止まらない…尖閣侵入の「次」に起きるヤバすぎる事態このままでは、日本の漁船が危ない…ドラマの現場でも大人気、多部未華子がますます「女子ウケ抜群」なワケ…!山口百恵に“沼落ち”する若者続出のワケ…令和世代も虜にする「3つの魔力」大人気「ユニクロのマスク」を超える「凄いマスク」があった…!オシャレ&機能が両立のマスクの選び方習近平も青ざめる…中国の尖閣侵入に「日本のマジな怒り」を見せる方法脅威から目を背けている場合じゃない都知事選「真の勝者」は小池知事ではなく「日本維新の会」だった…!「維新=関西ローカル」はもう昔の話?供給過多の「アパレルマスク」、ついに明暗が分かれてきた…!ボルトンが暴露、米朝に割り込むため文在寅、嘘ついちゃいました Black Lives Matter (BLM) is a decentralized movement in the United States advocating for non-violent civil disobedience in protest against incidents of police brutality and all racially motivated violence against African-American people. Black Lives Matterを単純に訳せば、「も」が入る余地はない。 Black Lives Also Matterなどであれば別だが、「も」に相当する言葉はそもそも存在しない。 1983年ロサンゼルス生まれ。アーティスト/アクティビスト。#BlackLivesMatter 運動の創設者の1人。共著に、 When They Call You a Terrorist: A Black Lives Matter Memoir, Canongate Books Ltd, 2018. Black Lives Matter運動、違和感がありつつもうまく言語化できなかったんだけど、色々読んでいくうちに違和感の正体がわかった気がした。 たとえばロヒンギャへの支援を訴える運動は、ビルマ 政府のロヒンギャ 弾圧はひどいよね! アメリカ合衆国ミネソタ州でジョージ・フロイド氏が警官により殺害されたことを契機に、アメリカ中でBlack Lives Matterの運動が激化している。