トレインスポッティング トイレ 曲
映画トレインスポッティングのエンディング部のテクノミュージックは誰の何という曲ですか? UnderworldのBorn Slippy Nuxxです。 トレインスポッティングが撮影されたエディンバラ、グラスゴー、ロンドンを訪れたトレインスポッティングの旅レポート最終回。今日のブログで伝えたいこと、トレインスポッティングのテーマ「Chose Life(人生を選べ)」。そして、世界23周の旅でいつも伝えている「Seize The Day(今を生きろ)」と「Think Diffrent(違う物事の見方)」。『トレイン・スポッティング(原題:Trainspotting)』は、1996年に公開されたイギリス映画。ダニー・ボイル監督や主演のユアン・マクレガー、Under Worldの楽曲などを世に知らしめた作品。低予算映画で撮影期間は7週間半。ほとんどのシーンを1テイクで撮った。 謎のタイトルの意味は諸説あり、日本のテレビや雑誌でもっともらしく解説されると納得しそうになるけど、フェイクニュースかもしれないと疑おう。真実を探しにリースのパブで地元の人に聞いてきた。まずは”trainspotting”を留学エージェントらしく英語の語源から説明しよう。trainは「電車」spotは「しみ」とか「見つける」という意味。train + spotting で「電車を見つけること」つまり「鉄道マニア」のこと。しかし電車オタクの映画ではない。スラングで「ダサくてクソ真面目な人」という意味もあるけど、その皮肉とかいうわけでもない。“trainspotting”の本当の意味は、物語の舞台スコットランド・エディンバラのリース地区について知る必要がある。リースにかつて閉鎖され荒廃した鉄道の操車場があった。そこはヘロイン中毒者がたむろし、彼らを”trainspotting”と地元の人はジョークで呼んだ。つまりタイトルは「ヘロイン中毒者」と言う意味。おそらくこれがファイナルアンサー。本来のtrainspottingの電車を意識した場面もあるけど、鉄道マニアからのこじつけや、ヘロインを打つと脈が黒くなりスポットがトレインした状態になるとかは、たぶん違う。ちなみに、この作品が生まれるたのもリースのパブであったり、世界一汚いトイレも、今はなきリースのショッピングセンターがモデルになってたり、リースを知るとトレインスポッティングがおもしろくなる。(写真)スコットランド一汚いトイレのモデルとなった言われる、かつての腐敗したショッピングセンター。 スコットランド・エディンバラを舞台に、ヘロイン中毒のレントンがヘロインと悪友の依存を断ち人生を選ぶ物語。ジャンキーでだけど根はいい奴のスパッド、007オタクで女たらしの悪友シックボーイ、アルコールと喧嘩中毒の親分ベグビーなど、それぞれのスピンオフを描ける個性的なキャラクター。(写真)トレインスポッティングのオープニングシーンを飾るストリート。 監督は、イギリス生まれ、アカデミー賞作品賞『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル。個人的に現役で一番好きな映画監督。代表作品は、第一回監督作品、ユアン・マクレガー主演のダークでスタイリッシュな映画『Shallow Grave(邦題:シャロウ・グレイブ)』2作目が、再びユアン・マクレガーを主演に据えて、世に名を知らしめた『Trainspotting(トレインスポッティング)』3度目の主演ユアン・マクレガー作品、W主演キャメロン・ディアスの『普通じゃない』主演ユアン・マクレガーで撮りたかったけど大人の事情でレオナルド・ディカプリオ主演になった『The Beach(ザ・ビーチ)』ベグビー役ローバート・カーライル主演のシリーズ化もされる『28 Days Later(邦題:28日後…)』真田広之も出演する『Sunshin(邦題:サンシャイン 2057)、登山家アーロン・リー・ラルストンの自伝『奇跡の6日間』原作の『127 Hours(邦題:127時間)』アカデミー賞の『Slumdog Millionaire(邦題:スラムドッグ$ミリオネア )』ウォルター・アイザックソンの伝記映画化した『Steve Jobs(邦題:スティーブ・ジョブズ)』『Trance(邦題)トランス』も2013年にちょうど公開した時にアイルランドで観た。 主演は、スコットランド生まれ、『スター・ウォーズ』新3部作でジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガー。前述した通り『ビーチ』で破局するまでは、ダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーは、ティム・バートン監督とジョニー・デップのように最高のコンビだった。『ビーチ』以降ずっと仲違いしていた二人がもう一度手を組み作品を作るとは『トレインスポッティング』が起こした奇跡。ユアン・マクレガーと撮った『T2』が最後の作品になるなら死んでも悔いはないとダニー・ボイル監督が言っていたけどその気持ちもわかる。当時は主人公レントン役の話もあったけど、舞台版『トレインスポッティング』でレントンを演じる。『T2』でも愛されキャラクターは健在。ユアン・マクレガーと映画製作会社Natural Nylonを設立。アンジェリーナ・ジョリーの元旦那。『T2 』ではサイモンと呼ばれる。スコットランド・グラスゴー出身。『The Full Monty(フルモンティ)』主演男優。狂人を演じさせたら抜群。ビーチでも重要キャラとして登場。スコットランド・グラスゴー出身、『トレインスポッティング』のヒロイン。バーで働いてたところオーディションを受け映画デビュー。当時19歳で14歳の高校生役を演じた。『T2』で出番が少ないけど存在感ある。『T2』のヒロイン。日本映画ならアイドルとかを使ってしまい作品を使い台無しにするケース。誰がやっても一定の批判は出てくるたぶん一番難しい配役。ブルガリアの女優は見事に演じている。 原作は、スコットランド生まれ、アーヴィン・ウォルシュの同名小説。小説続編名は『ポルノ』が、T2:トレインスポッティング2の原作。第3弾はベグビーが主役も考えているらしいので、第4弾はスパッドが主人公の作品を読みたい。(写真)作品が生まれたと言われるリースのパブ。 グラウゴー生まれ、エディンバラ大学で学んだ。『シャロウ・グレイブ』『普通じゃない』『トレインスポッティング』『トランス』などダニー・ボイル監督の名パートナー。 UKミュージックを代表する、イギー・ポップ、Under World、New Order、デビッド・ボウイ…とサントラも豪華で、音楽だけで連載できる。劇中で使われなかったイメージ曲も加えたサントラ2枚目も発売された。『T2』オープニングから前作でも使われたデビッド・ボウイの『Perfect Days』のピアノバージョンが流れ、青春の日々を蘇らせる。『T2』でもお馴染みのイギー・ポップ『Last for Life』は、ファンを焦らすようにうまく使われている。そしてThe Prodigy Mixのエンディングは最高。イントロを聞くだけで鳥肌が立つUnder Worldの『Born Slippy』は『トレインスポッティング』のラストシーンでこれ以上ないぐらい完璧なタイミングで流れてきた。『T2』では『Slor Slippy』としてさりげなく使われている。今回のテーマソングな曲となったのが、トレーラーでも使われていたWolf Aliceの『Silk』。『Born Slippy』を彷彿させるようにイントロがラストで流れてきて映画を感動的なものにしてくれる。独特の詩にドラマチックなメロディーが最近のお気に入りで、ヘビーローテーションしている。監督の娘に勧められたのがきっかけらしい。前作『トレインスポッティング』でSleeperがカバーした『Atomic』の本家Blondiの曲が『T2』で流れるのも、わかる人にはわかるにくい使い方。(写真)『T2』劇中で使われたエディンバラのナイトクラブ。 ダニーボイル監督は、時計じかけのオレンジ、ハスラー、エクソシストなどをキャストに観せたらしい。ナイトクラブのインテリアは、時計じかけのオレンジで出てくるバーへのオマージュ。どの作品もスタンリー・キューブリック監督の影響を強く感じる。 嘘か本当かわからないけど、トレインスポッティングの知らない話と語られること。物語で出てくる「Choose Life」とは、スコットランドの自殺防止のスローガン。映画史に残る名シーンは、う○ちはチョコレートで撮影現場は甘い香りがしていたらしい。楽曲使用料が高くてやめた。 英語ネイティブの北米人でも、強烈なスコティッシュ訛りとスラングの意味がわからない。そのため、最初の20分は北米向けにアフレコを撮り直した。 今回の旅では、グラスゴー、エディンバラ、ロンドンの語学学校をリサーチしてきた。Kenさんが今留学するならどこへ行きますか?と聞かれたら、やっぱり本命はトロント、対抗はロンドン、穴場はマルタ共和国と答えていたけど、エディンバラとグラスゴーも穴場の候補に加えたい。スコットランドの語学学校では、スコティッシュ英語ではなく、イギリス英語を学べる。イギリスだけどロンドンより圧倒的に日本人が少なく物価も安い。人やカルチャーの相性も会うし、都市型と違い伝統的な校舎や街の雰囲気もいい。留学の相談は 北米は3月、日本は4月公開予定の『T2 トレインスポッティング』は、現地イギリスでは1月に公開されている。ロンドンで観たにも飽き足らず、もう一度ワールドプレミアも開かれたエディンバラで鑑賞。実際にスコットランドを訪れて撮影現場を訪れてから観た映画は、現実と映画の世界がリンクし、なんとなく観る映画より23倍ぐらいおもしろい特別な体験になった。『T2トレインスポッティング』は感じる作品で、文字に起こすとチープな感想になりそうだけど、今の気持ちを残しておく。スピンオフの『ローグワン/スターウォーズストーリー』はおもしろかったけど、前作の価値を高めヒット作の続編が賞賛されることはめったにない。その後を描いた続編でよかった作品といえば、リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホークとジュリー・デルピー主演の『Before Sunrise』の続編『Before Sunset』ぐらい。『トレインスポッティング』が、あのまま伝説で終わってたらよかったのにと言われるのを聞きたくない。そんな愛すべき作品の20年後の続編『T2 トレインスポッティング』。振り返れば10年ぐらい前にも『トレインスポッティング』の続編の話はあったけど、前作の焼き回しにしたくないと諦めている。ダニー・ボイル監督の強い情熱で、役者とのスケジュール調整など紆余曲折を得てオリジナルキャストが再び集結した。監督も俳優も製作スタッフもただならぬプレッシャーと意気込みで製作にあたったことは容易に想像できる。当初のタイトルは原作の『ポルノ』。Googleで検索できないからトレインスポッティング2に変更したと聞く。ジェームズ・キャメロン監督が使わせてくれるなら『T2』にしたいと言うユアン・マクレガーのインタビューを観たことがあるが、お許しは出たのだろうか。物語は20年後、レントンがオランダから故郷のエディンバラに帰ってくるところから始まる。自殺を試みるスパッドの命を間一髪で救い、バーを経営するシックボーイと再会し、昔のような関係に戻り、今作のヒロインも加わりまた悪だくみする。刑務所から脱獄したベグビーとは、ナイトクラブで鉢合わせしメンバーが揃う。オリジナルメンバー再集結、それだけでもファンは嬉しい。しかもただ単に戻ってきただけではない。それぞれ歳を重ね風貌は変わっても、中身は成長していない相変わらずな男たちがそこにいる。脚本は原作の『ポルノ』を元に20年後の設定に書き換えられている。役者も舞台も、『トレインスポッティング』から実際の年月を重ね歳をとっているからリアルな同窓会。CGや特殊メイクで無理して若作りするのではなく、歳をとったことを生かしている。当時は小説を読んですぐに続きを映画で見たいと思ったけど、子供に大人の味はわからないかもしれない。『T2』を見てこの20年間はワインやウィスキーのように機が熟すのを待つための時間だったようにも思えた。『T2』は映画の原作を知っているし、トレーラーでハイライトは公開されているから、『スティーブ・ジョブズ』を観たときのような、映画館で作品を観て、点と点がつながり線になっていくおもしろさがある。その中にトリックがあるからおもしろい。2回ほど観てもスコティッシュ訛りが強くよく聴き取れなかった会話もあるので、もう一度字幕つきで観るとまた発見があるだろう。アメリカ人の友達も何を言ってるのか聴きとれなかったと言っていた。わかりやすい補足があるデジャブの場面から、マニアックなわかる人にだけわかるシーンまで、二度、三度観ても楽しめる仕掛けも詰め込まれている。エディンバラやグラスゴーで撮影場所を訪れた宝探しと同じで、どうでもいい人にはたいしたことなシーンかもしれない。サッカーのゴールをシュートした人だけを見て、パスを出した選手やボールがないところの動きを見ない人にはわからないおもしろさ。トレインスポッティングファンにだけわかるおもしろさ。はじめて『T2』を見る人にはどう映るのだろう。単独で観てもそれなりに楽しめるとは思うけど、そこまで特別な感情は湧かないかもしれない。ヨーロッパの文化や音楽を知らない人にとっては『トレインスポッティング』をどこまでおもしろい映画と思うかはわからない。想像力と知識と感性豊か人ならその世界観を理解し『ローグワン』や新三部作(Ep1-3)で『スターウォーズ』知り、旧三部作(Ep4-6)を見返して気づくおもしろさみたいなのはあるかもしれない。あくまでも前作ありきだけど、続編『T2』により、前作『トレインスポッティング』の輝きが増す。続編を観るともう一度前作を見たくなり、前作を観たらまた続編を観たいループにはまり、ヘロインのように中毒性がある。20年前に、こんな作品が観れる未来を誰が描いただろうか。ダニー・ボイルがオスカー監督になったり、ユアン・マクレガーがジェダイの騎士になると誰が予想しただろうか。自分は20年前からどれだけやったんだろうか。あの頃のノスタルジーと今のリアリティを感じる映画。『T2』でレントンがベロニカにたたみかけるChoose Lifeのシーンとか本当に熱くなる。ロバート・カーライルの言葉を借りるなら、この映画は観るものの感情を揺さぶる。自分は人生で何をしてきたんだ。自分はいったい何者なんだろうかと考えさせられる。 この数週間ほどスコットランドとイングランドで大好きな旅に夢中になった。向かい風を追い風に変え、インスピレーションとパッションがみなぎっていた。まだそれをダニーボイル監督みたいに上手く伝えることができないけれど、「Chose Life(人生を選べ)」「Seize The Day(今を生きろ)」「Think Diffrent(違う物事の見方)」どれか一つでも、誰か一人にでも伝えることができればこの旅も意味がある。,Chose Life (写真)地元のバンドのポスター。        Ken Utsumi 『World Odyssey: 世界23周の旅』5周目。2001年からノマドライフ。2003年トロント留学中に起業。Future Life/Work《未来の生き方/働き方》に挑戦し、海外留学・訪日外国人旅行・ドローン・Mac・クリエイティブ等を支援するエージェント、未来法人U23代表CEO/CDO。神戸生まれサッカー好き旅人。You must be