コウモリ 哺乳類 なぜ

ムササビやモモンガも飛ぶことができますが、彼らの飛行は ”滑空(かっくう)飛行” と呼ばれるもの。 コウモリが宿主となる感染症は日本ではコウモリが直接原因となった感染症の報告はないが コウモリ(蝙蝠)は、脊椎動物亜門 哺乳綱コウモリ目に属する動物の総称である。 別名に天鼠(てんそ)、飛鼠(ひそ)がある。. または 世界中に生息するコウモリの種類は約1300種。これは哺乳類全体の2割をしめる数で、南極や北極、砂漠や極端な高地をのぞけば世界中にコウモリは分布しています。もちろん日本の都市部にもアブラコウモリが生息しているのですが、意外とその生態は知られていません。なぜ逆さまにとまっているのか、どうして長寿なのか、どう進化して唯一の飛行型哺乳類になったのかなど、コウモリの生態を紹介していきます。世界中に現世するコウモリは約ひとくちにコウモリといっても大きさには幅があり、逆にちなみに上の画像は飛行しているジャワオオコウモリだよ。最小のコウモリのキティブタバナコウモリは、哺乳類全体の中でも最軽量クラスなんだ。キティブタバナコウモリは拡大すると下の画像のような顔をしてるよコウモリって体が軽すぎない?翼開長2mだと鳥なら大型の猛禽類でしょ?でも大型猛禽類の重さが1.5kgってことはないよね?うん。翼開長2mの猛禽類だとだいたい体重は4〜5kgだし、翼開長15cmくらいの鳥だとコゲラがいるけど、体重は18〜26gだよ。鳥に比べるとコウモリって異常に軽いんだ。なにしろ飛ぶことのみに特化した構造になってるからね 吸血するという印象のあるコウモリですが、この中で最も有名なナミチスイコウモリが吸うのは牛やブタなどの家畜の血液で、シロチスイコウモリとケアシチスイコウモリが吸うのは鳥類の血液です。放し飼いされている鶏やアヒルなどから吸血することが多く、人間の血を吸うコウモリはいません。それ以外のコウモリのほとんどは虫を主食にしており、日本に生息しているコウモリも33種が食虫性です。コウモリは自ら超音波を発して、その反響音を聴くことで獲物の位置や障害物の場所を把握します。コウモリはイルカとかマッコウクジラと同じで、コウモリって目が小さいよね。エコロケーションは使えるのは、目が退化したからなの?コウモリって目が見えないと思ってる人もいるみたいだけど、実は目が見えないコウモリっていうのは1種類もいないんだよ。ただ狩りをするのには視力に頼るよりも、エコロケーションのほうがずっと便利なんだ コウモリはなんと質感については卵の殻の凹凸までわかるという論文も発表されており、ここまで優れたエコローケーション能力を持っているために、コウモリは暗闇の中で飛んでいる虫を捕まえるという難易度の高い狩りができているわけです。凄い!ならやっぱり視力に頼らなくてもコウモリは生きていけるんじゃないの?エコローケーションは優秀だけど、使える範囲が限られてるのよ。だいたい半径そんなに遠くを見る必要ってあるの?20m先のことが分かれば別にいいんじゃない?実はコウモリっていう動物は凄い大食漢なのよ。だいたいのコウモリが平均して、蚊だったら2000匹近く食べることになるんだけど、これだけのエサをとるためには、常に次はあの獲物、その次はあの獲物って絶え間なくターゲットを確認しないといけないんだよあー、だから遠くの情報も必要なのかじゃあコウモリは、食事しつつも次のエサを探してるのね。スマートなのに食いしん坊キャラなのかあ 飛んでいる虫をそのまま食べる鳥、例えばツバメなどは獲物を見つけると口を開けたまま近づいてそのまま捕食します。しかしコウモリは、そのまま飛んでいる虫を飲み込むことはしません。なんと飛膜(尾膜)を思い切り前に出し、翼も使って自分の顔ごと虫を覆い隠して捕食しているのです。尾膜ってのは上の画像で後ろ脚よりもさらに尾側ににある膜だよ。これを後ろ脚と一緒にお腹の方にぐるっと突き出すことで、虫取り網のようにするんだはあー、凄い!これは鳥には真似できない技だね ギャー!怖い!悪魔がおる!上の画像のコウモリはこのコウモリは肉食で、ネズミや小動物だけじゃなく他のコウモリも食べる珍しい種なんだああ、やっぱり……顔つきが違うもの……あ、でもチスイコウモリモドキは父親が子育てに参加するの。意外とハートウォーミングな生物なのよ?哺乳類の中で父親が子育てに参加するのって、霊長類とイヌの仲間、ハダカデバネズミなんかの社会性の高い一部のげっ歯類だけだからね?あと、キバネアブラコウモリとアフリカアラコウモリ。ちなみに食虫性に続いて多いのが動物園にいる種やペット用に販売されている種のほとんどは主食がフルーツ。例えばペットとして飼育可能なルーセットオオコウモリは、バナナやみかん、リンゴなどの果物を月に1万円分くらい食べるそうです。意外とグルメなのねえ……小さいのに食費がかかるよね鳥の祖先が恐竜だったと考えられている一方、どのような生物が進化して翼を獲得したのか、なぜエコロケーションができるのか、わかっていないのです。今見つかっている最も古いコウモリの化石は、オニコニクテリスって名づけられているんだけど、手の骨格なんてほぼ原生のコウモリと同じなんだ。違いといったらオニコニクテリスは5本全部の指に爪があって、現生のコウモリ第1指のみ、オオコウモリだけ第2指にも爪があるってことくらいなんだよなぜコウモリの進化の過程を示す化石が発見されないのかについては、短期間のうちに劇的な変化を遂げたために、進化の途中となる化石自体が極めて少ないためではないかと考えられています。2006年にアメリカの科学アカデミーは、人間を含む哺乳類は胎児の初期段階に水かきを持っており、後にこれがアポトーシスという予定された細胞の死によって補正されて、生まれる頃には水かきはなくなっているという発表をしました。そしてコウモリは哺乳類の中で唯一このアポトーシスを妨ぐ細胞増殖因子を持っているため、水かきがそのまま残り、さらに発達して飛べるような飛膜が生まれたのではないかと考察されているのです。 1986年に、コウモリの祖先はトガリネズミだという論文がサイエンス誌に掲載されたことがありました。確かにコウモリは顔だけ見ればげっ歯類に似ていますが、コウモリとネズミには大きな違いがあります。それが一方のコウモリの主な天敵はハヤブサや鷹などの猛禽類で、これらの飛行能力の高い鳥でさえ夜間にコウモリを狩るのは至難の業だといいます。エコロケーションで背後のこともわかるうえ、飛行速度も速いコウモリを捕まえるのはハヤブサにも難しいのです。まれに昼間にフラフラ飛んでるコウモリがいて、こういう個体がカラスに食べられることはあるよ。あと意外だけどオオジョロウグモは網にかかればコウモリも食べるひえっ……クモがコウモリを食べるの……?オオジョロウグモは鳥も食べるよ。怖いでしょう? コウモリは体の構造上、コウモリは空を飛ぶために徹底的に下半身を軽量化したため、しかもコウモリの膝関節は私たち人間とは逆に曲がるようにできており、飛び立つ時には非常に役に立つものの、膝が逆に曲がってしまうのなら直立するのは不可能です。つまりコウモリは飛ぶのに最適化するために逆さまに生きているのですが、逆さまの状態から飛行すれば重力にまかせて飛び降りるだけですむのでとっても省エネ。鳥のように足で地面を蹴って上に飛翔する必要もないため、逆に木から落ちたコウモリは本当に大変そう。立ち上げれないから平べったくうつ伏せの状態で、4つの脚でぴょこぴょこ跳ねながら移動するんだ。動物園でもたまに見られるけど、ほんと頑張れって感じ コウモリは逆さまでも頭に血がのぼりません。しかしこの理由はまだ解明されていません。コウモリの血管が特別な構造になっているのではと考えられてきましたが、コウモリの血管と人間の血管系には大きな違いはないことが判明しています。現在有力視されているのが、コウモリは身体が小さいために逆さまでも頭と足先の高低差が少ないぶん、血流に影響が出にくいのではないかという説です。血液の総量も少なく、そのために重力による血流の影響自体が少ないのではないか、とも考えられています。またコウモリは頭部に静脈が豊富に通っており、静脈には血液の逆流を阻止する弁がついていることも、逆さまでも血流が安定している理由との指摘もあります。 実はコウモリの中にも逆さまじゃない、頭を上にしていられる種もいるんだよ。といってもスイツキコウモリ類とサラモチコウモリ類の上のコウモリって指の先がこれってなんで?これ、ほんとに吸盤なの。この部分でスイツキコウモリたちは、丸まった葉っぱの内側とかにくっついているんだよ。じゃあ頭を上にしていられるからって、劇的に他のコウモリと身体のつくりが違うわけじゃないんだね一般的に哺乳類の心臓は大型の種のほうがゆっくり動き、小型の種のほうが速く動きます。そのためゾウは寿命が長くネズミは寿命が短いわけですが、コウモリはネズミ並みに小さいにもかかわらず寿命が長く、野生で確認された最高齢はコウモリはさらに、活動している時よりも非活動時に体温を自発的に下げて休眠状態になることを「コウモリがなぜ同程度の大きさのハムスター(寿命2〜3年)の10倍以上長く生きられるのかは不明ですが、都合に合わせて代謝や心臓の動きを切り替えることができるという独特の能力も長寿と関わりがあると考えられています。 ウイルス感染症の中で、コウモリと関わりがあると見られているのがこのなかで、マールブルグウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、MERS 、SARDSは人間がコウモリに噛まれるとすぐにウイルス感染するというわけではなく、コウモリが自然宿主で、中間宿主の他の動物を介して人間に感染すると考えられています。このように見るとコウモリはウイルスの巣窟のようにも感じられますが、野生動物とウイルスの関わりについては研究途上な点もあり、どの動物がどんなウイルスの自然宿主になっているのかは把握しきれていないといいます。コウモリに毒がある、極端に不潔だと勘違いする人も多いというけれど、コウモリも他の野生動物も同じくらい危険で、どんなに可愛くても軽はずみに近づいたり餌付けしたりしちゃダメってことだねあれ?でもさあ、あなたこの間コウモリ拾ったって言ってなかった?あー、弱ってるアブラコウモリを庭で拾ったね。放っとくとうちの犬がなんかする可能性があるから、かかりつけの動物病院に電話してどうしたらいいか聞いたら、「預かるから持ってきていいよ〜」って言ってもらって、お願いしたですよで、どうなったの?助からなかったよ……動物病院で子犬用のミルクをあげてたそうなんだけど、2日後にお腹から虫が湧いて、手のほどこしようがなかたって真っ昼間に民家の庭に落ちて動けなくなってる時点で、やっぱり危うい状態だったんだねそっかあ……でも可愛いって言ってたよね。あと預かってくれる動物病院も親切だねうん。付き合いの長い動物病院だったから預かってくれたのかもしれんけど、すごく感謝してるよ。ん〜、アブラコウモリは小さくて可愛かった!大人なら片手に載るサイズだったし、目もつぶらだったでもコウモリって基本的に直に触っちゃダメなんでしょ?うん。軍手2枚重ねで触って、使った軍手は捨てたよ。動物病院からも素手では絶対触るな、持ってくる時は虫かごかなんかに入れて、絶対噛まれないようにしてって言われた。でも、動物好きな子供だと触っちゃう子もいるかもしれない。特に都市部なんかだと珍しいからね。だけど コウモリって世界的に悪者扱いされてる動物でね、イギリス人の5人に1人がコウモリ嫌いで、アメリカにはコウモリ恐怖症の人のための専門カウンセラーもたくさんいるんだってさなんでそんなに怖がられるんだろう?やっぱり血を吸うイメージとウイルスの宿主だから?もともとは、コウモリの外見がヒントになって人間型の悪魔が誕生したって背景から怖がられてたみたい。逆に天使の羽は鳥からインスピレーションを受けてるから、鳥でもないのに飛びやがって!って余計に叩かれたっていう……その後、16世紀の冒険家たちが「コウモリは人間の血を吸う。寝ている間にコウモリの大群に血を吸われて死んだ人もいる!」って大騒ぎしたことで、完全に嫌われちゃったみたいでも、それはデマだったわけでしょう?うん。でもその後ヨーロッパではペストとか麻疹が大流行したでしょう?これらの病気も原因がわからなかったから「生きながら死んでいるものたちのせいだ」って噂が流れてね。当時は新聞まで「吸血鬼は存在する、奇病は吸血鬼と関係ある」って書き立てて、人間の血を吸うと信じられていたコウモリはいっそう悪役にされちゃったんだ実際はコウモリって農薬の代わりに害虫駆除をしてくれるから、重宝されてるって話もあるよねそうそう。コウモリが害虫を食べてくれるおかげで節約できる金額は2兆円を超えるっていう試算も、サイエンス誌で発表されてるんだ。だから決してコウモリは悪者ってわけじゃないんだ管理人の④(マルフォー)です。管理人の④(マルフォー)です。