オーストラリア 鳥 図鑑
生息地:オーストラリア全土 オーストラリア全土で、比較的簡単に見られる鳥。 木の実等を食べるが、農地では果物やナッツを食べるため害獣。 7月から12月に繁殖(2月から6月:オーストラリア北部)、2-5個の楕円形の白い卵を産む。 カンガルーやコアラなど、オーストラリアといえば動物が有名ですが、鳥たちも負けてはいません。日本ではペットショップでよく見かけるインコやオウムも、実はオーストラリア原産の種類が多く、こちらでは郊外などでよく見かけます。もちろん野鳥です。レインボー・ロリキートは圧倒的な存在感!名前にも納得です。日本のペット・ショップで見かけると、大変、高額な値札が付いているオウムの仲間です。真っ白い体に、黄色い頭の飾り羽が特徴で、オーストラリアの北部、東部、タスマニアに分布し、何羽もが集まって、群れで行動します。木々にたくさんのコカトゥーが集まっている景色は圧巻ですが、なにしろ鳴き声が大変うるさく、農作物を荒らすなど、「害鳥」として扱われてしまう側面も。こちらも街中で見かけることがあります。黄色い頭の羽が目印です。オーストラリアの東部に生息するインコの仲間。頭部が赤く、羽が緑色の鳥はオス。これに対し、頭部まで緑色なのがメスです。仲良く二羽のつがいで行動します。赤と緑、正反対の色で構成された羽に脱帽!見た目よりも、その鳴き声に特徴があります。木々の間から、まるで誰かが笑っているかのような、「カカカカ」という鳴き声が聞こえてきたら、どこかにクカバラがいる証拠。鮮やかなブルーがバートウォッチャーに人気のカワセミ(キングフィッシャー)の仲間で、体系はそっくり。大きな頭とずんぐりむっくりした体です。羽は顔からお腹にかけては白く、背中から尾羽までは茶色。その中に、少し青い模様がついています。肉食で、狩りは大得意。ヘビやトカゲ、虫などを食べます。オーストラリア人にとても愛されている鳥で、お土産やグッズのモチーフとしてもよく見かけます。ローディング中 ペットとして人気のインコや小鳥たちの中にはオーストラリア原産のものがたくさん!スズメやカラスのように簡単に見つけられる野インコ ベスト5とおすすめスポット、鳥図鑑アプリなどをご紹介!鳴き … 【通称 ”新しいスレーター図鑑”】普通の人が訪れる事が困難なオーストラリアの超離島の鳥や迷鳥が追加され掲載種とページ数は大幅に増えた。 これは一長一短あるけど、唯一のハンディサイズのフィールドガイドとしては重く分厚くなった点で惜しい。 固有種を含む800種以上の鳥が生息する、自然豊かなオーストラリア。毎日の暮らしの中でも、オウムやインコの仲間など、日本ではなかなか見かけない珍しい野鳥に出合えるが、その名前や生態については知らないことも多いのでは。そこで、街の中やシティ近郊にいる個性的な28種の鳥を、オーストラリアでの呼び名と併せてご紹介。ぜひバード・ウォッチングの参考にしてみよう。写真・取材協力=Satoko Clarke(撮影地:NSW州、QLD州)、文=関和マリエ、参考=Web: オウム、インコの仲間がいっぱい!英:Rainbow Lorikeet緑色の背中や羽、濃青の頭と腹部、そしてオレンジ色のくちばしを持つ、実にカラフルなオウムの仲間。体長は約25~30センチで、花の蜜や花粉を食べる。豪州東部の他、インドネシアなどに生息。英:Cockatoo(Sulphur-crested cockatoo)真っ白な体と黄色い羽冠を持つ、体長約50センチの大型のオウム。豪州北部、東部、タスマニアに主に分布し、大きな鳴き声や木をかじる性質から農地などで害鳥扱いされることも。ペットとしても飼育され、最長70年ほどの長命。英:Eastern Rosella白い頬と赤い頭、黄色と黒のうろこ模様のような背中が特徴的なインコ。豪州南東部とタスマニアに分布する固有種で、農地、森、草地に住む。虫、花、果実などを餌とする。体長は30センチ前後。英:Grass Parrot(Red-rumped Parrot)NSW、VIC州など豪州南東部に主に生息する固有種で、体長26センチ前後の中型のインコ。成鳥のオスは鮮やかな緑や青の羽を持つが、メスや若い鳥はグレー系の色。草、種、果実を食べ、美しい声で鳴く。英:Galahローズ・ピンクの頭と腹部を持ち、豪州全土に分布する。日本などでペットとしても人気だが、豪州では個体数も非常に多く、群れで暮らし鳴き声が甲高く大きい。和名に「インコ」と付くがオウムの一種。つがいでいる鳥英:Little Corella白い体と、目の周りの青、くちばしの上のピンクの模様が特徴のオウム。群れで暮らし、生涯つがいで行動する。同じく体の白いコカトゥーより少し小さく、羊のような鳴き声が特徴。豪州とニューギニア南部に生息。英:Australian King Parrot豪州東部に生息する、体長約40センチで緑の翼を持つインコ。つがいや家族で行動し、雌雄で色が異なる(頭が赤い方がオス)。レインフォレストやユーカリの林に住み、種や果実を食べる。近年、個体数が増加し食害が問題に。モノクロの鳥、いくつ分かる?英:Kookaburra(Laughing Kookaburra)人間の笑い声に似た鳴き方をする白と濃褐色の鳥。体長40~50センチで大きな頭を持ち、ヘビ、トカゲ、虫などを餌に、森や草原地帯、近年は都市部にも生息。主に豪州東部に分布し、NSWの州鳥でもある。英:Australian White Ibis黒い頭とくちばし、尾羽を持ち、胴体は白、足は細長く暗褐色。体長70センチ前後で翼を広げると1メートルを超える。街中を歩く姿も多く見られ、生息域、食性ともに幅広い。豪州、ニューギニア他に分布。英:Willy Wagtail体長20センチほどで、全体は黒く、白い腹部、眉と頬ひげのような白い模様が特徴。豪州、ニューギニア他に生息。虫を探しながら扇型の尾を振って歩く。縄張り意識が強く、自分より大型の鳥を攻撃することも。英:Currawong(Pied Currarong)森林に住み、庭や公園にも現れるカラスに似た黒褐色の鳥。体長50センチ弱でマグパイによく似ているが、黄色い目と黒いくちばし、尾の白い模様がカラウォンの特徴。豪州東部とロード・ハウ島に生息。雑食性。英:Magpie(Australian Magpie)カラウォンと同程度のサイズのため見間違えられることも多いが、マグパイは赤茶色の目と白っぽいくちばしを持ち、首の後ろや翼の一部などが白い。雑食性で、豪州とニューギニア南部に生息し、都市部にも適応。英:Magpie-lark、Peeweeなど「マグパイ」と似た名前の鳥だが、体長25~30センチほどと小さく、目の上に白い眉のような模様が。広く豪州全土に生息するが、州により異なる呼称を持つ。地面を歩いて虫などを探す姿がよく見られる。庭先や公園でも出合える!英:Noisy Miner豪州東部に生息し、大きな鳴き声で群れの仲間を呼ぶ習性を持つ。体長約25センチで全体はグレー、頭頂と頬は黒、目の周りやくちばしは黄色。森を好むが都市部にも適応し、庭先などで花の蜜や果実、虫やトカゲを食べる。英:Welcome Swallow日本にいる種とは異なり、1年を通して豪州に分布するツバメ(北部より南部に多い)。メタリックな青と黒の背中、赤い額とのど、薄灰色の腹部を特徴とする。体長約15センチで虫を食べる。英:Indian Myna、Common Mynaインドから東南アジアにかけて生息するムクドリの仲間で、黒い頭と茶色の体、黄色いくちばしを持つ。体長約23センチと小型だが、縄張り意識が強く攻撃的。豪州では急激な増加で生態系を脅かしている。雑食性で都市部にも適応。英:Crested Pigeon冠羽(鳥の頭部に生える羽)を持つハトで、豪州全土に分布する固有種。野生の植物の種や、農作物を餌とし、時に虫も食べる。都市・郊外を問わずに生息し、草地を歩く姿などもよく見られる。体長約30センチ。英:Red Wattlebird「Wattle(肉垂)」という赤い耳たぶのようなものが首付近に見られる茶褐色の鳥で、腹部は一部黄色。体長35センチほどで、庭や公園、森に住み花の蜜を吸う。にぎやかな声で鳴く。豪州南部に生息。英:Tawny Frogmouth夜行性で、日中は樹上でじっとしていることが多い。フクロウと間違われることもあるが、実際にはヨタカ(夜鷹)の一種で、和名の通りカエルの口のように横に広さのあるくちばしが特徴。虫などを餌とし、豪州やニューギニアに分布。英:Masked Lapwing顔を覆うような大きな黄色い肉垂と、「ケケケ」という鳴き声が特徴的。豪州北部~中東部とNZ、ニューギニアなどの干潟、湿地、草地に生息。市街地にも多いが人に対して用心深く、滅多に近付けない。体長25センチ前後。英:Torresian Crow日本には生息していない種類のカラス。これによく似たレイバン(英:Australian Raven/日:ミナミワタリガラス)という鳥もおり、レイバンを見分ける特徴はのどの周りに長めの羽毛が生えていること。海辺や湿地にもたくさんの鳥が!英:Tern(Crested Tern)海洋に生息し、魚などを食べるカモメの仲間。体長は43~48センチで、とさかのような頭の黒い羽毛が特徴。繁殖期は夏場で、インド洋、西太平洋、豪州の他、日本の西表島も繁殖地の1つ。英:Pelican(Australian Pelican)日本では野生のペリカンは稀だが、豪州では公園にもいる。翼を広げると2メートル以上にもなり、40~50センチほどのくちばしで魚などを食べる。主に豪州の淡水・海水で生活し、冬にはニューギニアにもいる。英:Great Egret、Great White Heron真っ白な羽毛と、長い脚と首を持つ。首を伸ばした状態だと体長は70~90センチ。乾燥地帯を除く温暖な地域に広く分布し、水辺、特に浅瀬を好む。黄色いくちばしは、繁殖期にはほぼ黒に変わる。英:Black Swan豪州の固有種で、乾燥地を除くほぼ全域に生息。体長110~140センチで翼を開くと2メートルほど。幼鳥はグレーで、親子で公園の池などにいることも。渡りは行わないが、乾燥期には水を求めて群れで夜間飛翔する。英:Dusky Moorhen川、池、ダムや湿地に巣を作って暮らし、豪州、ニューギニア、インドネシアに分布する鷭の一種。体長35センチ前後で、濃い灰色の体に赤い額とくちばし(先端は黄色)を持つ。主に水草を食べる。英:Little Pied Cormorant和名は漢字で「白腹小人鵜」となり、体長50~60センチの小型の鵜。日本では滅多に観察されないが、豪州やNZでは全域の海水、淡水に群れで住み、魚や水中の虫を食べる。写真は羽を乾かしているところ。英:White-faced Heron、Blue Crane「Blue Crane(青い鶴)」と呼ばれることもある青灰色のサギの仲間。豪州全土やNZ、インドネシアなどに分布し、水辺なら庭の池から海辺まで広く生息する。魚、虫、カエルなどを食べる。体長65センチ前後。ペットの猫に襲われてけがをしていたり、異物を飲み込んでしまうなどして助けが必要な野鳥を見付けたら、最寄りの動物病院へ連れて行こう。野生動物なら無料で診察してくれる。連れて行く際は、タオルを敷いた通気性の良い箱のような、暗く静かで温かい場所に鳥を入れておくと安全だ。ひな鳥や羽毛のない鳥を見付けた場合、横たわって動かない、けがや病気にかかっている、親鳥が4時間以上世話をしていないなどの状態であれば、野生動物専門のレスキュー団体に連絡をしよう。連絡先は州ごとに異なり、例えばNSW州なら「WIRES」という団体が電話かウェブで受け付けている(Web: 警戒心や攻撃性の強い鳥(フクロウやワシ、タカなど)や、けがなどの状態が重篤と見られる場合も、鳥には触れずにレスキュー団体に直接連絡しよう。